炭平コーポレーション株式会社
炭平コーポレーション株式会社は1614年創業の建材卸売業者。創業から409年目を迎え、現在は17代目の社長が率いる。同社は、タカラスタンダードやLIXILなどのメーカーから住宅設備機器やタイルなどあらゆるものを仕入れ、地域の工務店や、ハウスメーカーに販売。また、住宅に限らず、駅の庁舎や道路工事などのように大型建築物から土木工事など幅広い事業に携わっている。
今回は、そんな歴史のある同社において、仕入企画をご担当されている玉木さんにお話を伺いました。
│より働きやすい職場環境を目指して
-現在はどのような業務を担当されていますか。
(玉木さん)商流の上流にあたるメーカーや販売先の工務店との交渉が主な担当業務です。これまで弊社と取引のあった既存のメーカーに加え、新規メーカーとの交渉も積極的に行っています。私は転職してこの業界にきましたが、私以外の皆さんは現場営業での経験をお持ちです。営業での経験がある方々は、建材に関する知見を活かしていますが、私はある意味、素人目線でニュートラルに新しく良いものを仕入れることにもチャレンジしています。その過程で自分自身から新たなメーカーにアプローチすることもあります。他にも、仕入れた建材をさらに販売していくための仕組み作りも役割として担っています。例えばそれは、社内インフラやシステム、各種ITツールの導入で実現することもあります。
-ITツール導入を担うことになったきっかけは何ですか?
(玉木さん)前職にはIT専門の部署があり、利用者として導入されたツールを使っていればそれで問題はありませんでした。しかし、現職への転職当時は、ITツールがあまり導入されていなかったこともあり、不便さを感じる事がありました。例えば、郵送物の宛名名簿を更新するにしても名簿自体が数年前から利用されているものであったり、多くの管理手法が最新化されていない状態でした。このような状況も相まって、私が相対的にITが得意な側の人間となり、これまでとは違う強みが社内で作れるようになったため、現在はITツール導入も推進しています。
そもそもITツールを導入するのも、自分自身が働きやすい環境を作るためにも必要だと思っていました。実際、これまでMS365やSansanも自分自身で導入を推進してきましたが、導入によって着実に作業環境は効率化しています。
│ITツールの真価を発揮させるために
-ManualForce導入以前にお困りであったことを教えてください。
(玉木さん)先程のようなITツールを導入したはいいものの、まだまだ会社全体では使いこなせていません。Sansanはまだ名刺管理ツールにしかなっておらず、名刺情報からタイムリーに営業行為を行うようなDXもまだ実現できていない状況です。実際には、現場では使い方がわからず、そのままになってしまうこともあり、機会損失がまだまだあると思っています。これはSansanに限らず、MS365にも当てはまります。Teamsを使ったことがない社員もいるくらいです。
こういったITツール導入時は、各拠点で窓口の担当者を設け、ベンダーと一緒にその人に教育を行ってきました。その後は、オンライン勉強会を開催したりもしてきましたが、ツールの利用頻度が少ないとすぐに忘れてしまうこともしばしば。なんでしたら、存在自体を忘れてしまうことすらあります。
また、ITツール展開時のマニュアルはGoogleスライドで作成してきましたが、発信者によっては、フォーマットがバラバラで統一されていませんでした。格納先としては、SharePointを利用していますが、SharePointの中にさらに集約用のポータルが構築されており、マニュアル自体がどこにあるか非常にわかりにくい状態になっていることも課題です。
-ManualForceを導入してからどのような効果がありましたか?
(玉木さん)ManualForceを利用し始めてから今日のインタビューまででおよそ3週間程になりますが、ManualForceをもし利用していなかったら、マニュアル作成数はおそらく0本か、作っても1本だったと思います。ですが、もう既に7本は作成しています。1時間あれば4本は作れるという感覚です。それだけ、マニュアルを作るという行為自体のハードルが下がりました。
また、ITツールのマニュアルはベンダーのものであれば当然フォーマットが各社毎なので統一されていませんし、社内のマニュアルであってもバラバラなので、それぞれ見慣れていないこともあり、見る側にとってはある種のアレルギーがあると思います。そういったマニュアルのフォーマットが統一化されていくため、見やすさも相まってツール利用が促進されることも期待しています。
直近では、家を建てる時に必要な瑕疵保険の資格更新研修がe-learningであったのですが、その研修を受講するためのマニュアルもManualForceで作成しました。作る側としては、スピード感があり、受け手からも好印象です。
余談ですが、GoogleのBIツールのLookerを使い始めましたが、利用方法を上長から聞かれていることもあり、ManualForceを利用して記録し、説明してみようと考えていたりもしています。
│会社の魅力づくりまで使い方を応用していく
-今後はどのような業務に活用していきたいと考えていますか?
(玉木さん)来年、基幹システムのリプレイスを予定しています。おそらくパッケージで全ての要件を満たせるSaaSは難しいと思うので、複数のSaaSを組み合わせて導入することが予想されます。今はさまざまなベンダーから情報を収集しています。最終的にはツールを選定して導入を進めていくことになりますが、その時には、リプレイス先の各種ツールのマニュアルがやはり必要になってきますので、私に限らず、他の人と一緒にManualForceを使って整備していきたいと考えています。私自身が社内でManualForceの広告塔になるような立ち回りをしていきたいですね。
あとは既存の見積り業務にも利用していきたいと考えています。弊社への見積り依頼はFAXやメールで届きますが、限られた社員しか見積りの業務に対応できていません。といいますのも、メーカー各社の見積りシステムはそれぞれ操作にクセがあるので、一部の社員しか対応できていない状況です。なので、そういった一部の社員のノウハウに依存している業務もManualForceを利用して他社員でも実行できるようにしていきたいと考えています。
さらに、各社員の業務の引き継ぎにも会社として利用していけるといいですね。長期の休みを取得する際は、やはりその人が休みの間であっても、他の誰かが対応できていないといけませんが、ManualForceのマニュアルがあれば、休暇取得もしやすくなりますし、結果として会社の魅力作りにも役立つと思っています。
-ManualForceに期待したいことはありますか?
(玉木さん)今後社内のマニュアルを蓄積していくことを考えると、とにかく有り続けてくれというところが一番です。他には、いずれManualForceの情報コミュニティができたら面白いなと思います。例えば、Sansanは情報コミュニティがすごいです。導入事例を掲示板で共有し合う文化ができていますが、リアルな情報も多く役立っています。ManualForceでもこういったコミュニティで情報が得られるといいと思います。
-ManualForce導入検討中の方にメッセージをお願いします。
(玉木さん)先程お話したとおり、マニュアル作成数の「0」と「7」の差が一番大きいですね。それほどに気軽にマニュアルが作成できるので、心理的な負担は本当に小さいので、是非チャレンジしてもらえればと思います。
ー引き続きManualForceがご支援できるよう改善を進めて参ります。貴重なお話をありがとうございました!
※掲載内容は取材当時のものです。